箱根駅伝2019 青学は復路優勝

2019年、平成最後となるの箱根駅伝は、5連覇を狙う「青山学院大」、総合優勝を目指す・前回往路優勝「東洋大学」、トラック強豪の「東海大学」が優勝争いに名を挙げた。さて、平成最後の優勝を飾ったのは。
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※本サイトで箱根駅伝および陸上競技関係の記事を取り上げる理由については、過去の記事を参考。
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往路優勝は、往路新記録で鉄紺の襷・東洋大。2位以降は、東海大、國學院大、駒澤大、法政大、青山学院大。


復路は、トラック強豪の東海大が先頭でゴールを決めて総合1位。青山学院大は総合2位につけ、復路優勝。3位は往路優勝・鉄紺の襷の東洋大。


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青学の活躍

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[区間・選手名・学年・箱根駅伝出場回数・出身高校の順で記載。]

1区 橋詰大慧(4)(初)(和歌山北)

箱根初出場の4年生。集団の中で淡々と走り、東洋大・西山がペースアップで仕掛けると、それに対応。暫くすると、単独3位で走り、懸命に前の背中を追うも差が縮まらず。王者・青学のスタートは好調を見せた。


2区 梶谷瑠哉(4)(3回連続)(白鴎大足利)

全日本駅前2018では、最終区で己の戦いを展開し、キャリアも豊富。序盤、4位集団を形成。8.3km地点では、集団自体が遅れ、11.8kmでは集団に4大学が加わる。終盤4位集団から離れ、8位で襷リレーをする。


3区 森田歩希(4)(3回連続)(龍ヶ崎一)

青山学院大の主将。昨年は華の2区で区間賞を飾った。事前の怪我もあり、出場が危うかったが、3区に配置。徐々に遅れを取り戻し、8位から2位へ浮上。ラストスパートで主将の意地を見せ、1位を奪還。区間新記録を樹立させるも、僅差での襷リレー。


4区 岩見秀哉(2)(初)(須磨学園)

箱根初出場の4年生。序盤で東洋のWエース・相澤に追いつかれ、かわされる。後半、1km3分を大幅に超えるペースに。トラック強豪の東海大・館沢が追いつき、再びかわされる。だが、3位で襷リレー。この経験は、次回から生かされるであろう。今後期待。


5区 竹石尚人(3)(2回連続)(鶴崎工)

原監督も期待する次期山の神候補。3位青山学院に迫る4位駒澤はかわし、竹石はそれに対応ができず。前回区間賞の法政大・青木、國學院大・浦野に抜かされ、6位に。一時、最低8位になるも坂の傾斜を利用してスピード出すも、6位に留まった。


6区 小野田勇次(4)(4回連続)(豊川)

山下りのスペシャリストとも称される小野田選手。中盤までトップ・東洋大との差は埋まらない。だが、ペースアップし、5位・法政大をかわし、区間新記録で襷リレーをする。


7区 林奎介(4)(2回連続)(柏日体)

昨年、初出場ながらMVP、区間賞樹立した選手。襷リレー後、國學院大をかわし4位へ。平成の常勝軍団“駒沢大”を自身が持つ区間記録を上回るペースでかわし3位へ。トップから3分台での襷リレーで5連覇のシナリオを修正。


8区 飯田貴之(1)(初)(八千代松陰)

チーム唯一の1年生走者。レース序盤、東洋・東海らとの差をじりじりとつめる。レース後半、東海大との差が広がり、トップと4分台の差で襷リレー。4位を寄せ付けず、自分の役割をしっかりと果たした。来年、期待の選手となりそうだ。


9区 吉田圭太(2)(初)(世羅)

全日本・出雲駅伝で区間賞の走りで優勝に貢献。序盤から少しずつ差を縮める。終盤に東洋大を捕え、前を走る東洋大と8秒差で襷リレーをし、区間賞を獲得。着々と王者の逆襲を進める。来年も主力選手となり、更なる活躍を望める。


10区 鈴木塁人(3)(2回連続)(流経大柏)

1年生からキャリアを積み原監督の厚い信頼を得ている選手。序盤から東洋大に追いつき、かわして2位へ。鈴木選手の持ち味「オーバーペースになっても限界を超える走り」を見せつけ、一時は区間記録を上回る走りをした。ゴールは笑顔でということで総合2位、復路優勝で大手町に戻ってきた。


原晋監督はインタビューで、「負けると悔しい」悔しさを滲ませた。また、「選手は頑張ってくれて、後悔はない」と語る。「往路は王者としてマークされた。」と箱根駅伝の難しさを痛感した。


<総括>

昨年も懸念されていた優勝候補の東洋大・東海大が今年こそ猛威を見せた。青山学院大は、学生三大駅伝のうち二冠を収め、盤石の布陣だと思いました。しかし、東海大のゴールデンルーキーらが活躍。毎年、トラック本意の東海大は山にも対応してきたのがうかがえる。また、全体的に気象条件が良く、選手にとって好条件だった。


<区間記録>

1区 西山和弥(東洋大)

2区 ワンブィ(日本大)

3区 森田歩希(青山学院大)◎

4区 相沢晃(東洋大)◎

5区 浦野雄平(國學院大)◎

6区 小野田勇次(青山学院大)◎

7区 林奎介(青山学院大)

8区 小松陽平(東海大)◎

9区 吉田圭太(青山学院大)

10区 星 岳(帝京大)

◎は区間新記録。


区間賞獲得者数では、1位青山学院大、2位東洋大学となる。ここでは、王者としての底力を発揮していることがわかる。


青山学院大学は惜しくも5連覇を逃すも、総合2位、復路1位と王者としての力を振り絞った。また、学生駅伝では、2冠を手に入れた。この強み、悔しさが来年、大いにバネとなり、チームの活力となるでしょう。


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富津市では、箱根駅伝出場校の青山学院大をはじめ、東海大・法政大などが合宿地として訪れています。理由としては、比較的暖かい気候条件に加え、都心からのアクセスの良さ、環境の充実です。千葉県立富津公園は長距離走の練習には最適。そのほか、市民ふれあい公園にある富津臨海陸上競技場は走路が青に変わる改修工事を実施しています。


皆様も健康の一環として、ジョギング・ランニングを取り入れてはいかがでしょうか。


私は青山学院大学が初優勝する頃からのファンで、今回の総合優勝を譲ったのは悔しいですが、4.5連覇と称し、讃えます。(事実、復路は5連覇)これからも、応援していきます。